depeche's blog

マンガ、カレー、New Order、Depeche Mode、New Wave、ボクシングなど好きです。演劇や音楽の予定や思ったことを適当に備忘録や日記のように書いてます。

9/21の読書

  • 高橋克徳、河合太介、永田稔、渡辺幹「不機嫌な職場」を読了。
  • 副題にもあるとおり、「協力できないこと」の原因を明らかにする本で、役割構造、評判情報、インセンティブの3つで原因を明らかにする。
  • 役割構造は、効率化への圧力と、成果主義から、構造が変わってきた。従来の組織が保有していたのりしろ部分が、無くなり、組織の「タコツボ」化が始まっていると説明する。
  • 評判情報は、インフォーマルなコミュニケーションが少なくなり、人物に関する評判情報の流通が少なくなり、そういった情報の共有が少なくなったと説明する。
  • インセンティブは、人に行動を起こさせる外的な刺激が、変化しつつあり、従来のインセンティブが働かなくなったと説明する。
  • 上記3つの変化を、社会的交換理論で説明している。
      • 社会的交換理論とは、人間や組織の関係を有形無形の資源のやりとりと見なすことで説明する理論。以下の絵がおもしろかったので、これも読んでみたい本だ。

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      • 個別性とは、誰から資源をもらうかが重要で、具体性とは、どのような種類の資源がが重要な指標。3つの変化は、資源交換が従来とは異なっていることにより引き起こされている、としている。
      • 上記の図は、1976年当時のものなので、現時点では多少異なるし、このような配置ではないように思う。
    • この社会的交換理論に基づき、役割構造、評判情報、インセンティブを工夫していく。いずれにしても、その工夫が組織に、人に染みこむまでには、3年以上かかるとのこと。
      • つまり、3年以上もかかることを成し遂げるには、ぶれないまっすぐな思いと計画性だねー。